助成先事業実績

2019年度 助成先の事業実績

1.香取市佐原中学校(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 2019年度9月は、本校運動会での演奏発表、「佐原囃子下座披露(小野川下座船)」、10月は、校内文化祭で演奏発表し、当該事業で助成していただいた楽器を生かし演奏を披露することができた。
実施効果 太鼓の皮(張替用)付締太鼓の皮(張替用)を補充したことにより、現在使用している楽器を安心して使用することができている。太鼓の皮張替時は、音色の格段の向上により、各種演奏活動で成果を発揮することが期待できる。
今後の目標など 郷土芸能部の活動を継続し、 「佐原の大祭」 (ユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財)の重要な部分を担う佐原囃子の伝統を次代に引き継いでいこうと考える。各種行事へ参加し、演奏を披露することにより、佐原の伝統芸能を広めていくとともに、後継者の育成に寄与していきたい。

2.千葉県立佐原高等学校(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 佐原囃子演奏に使用する附締太鼓の皮の張替え及び金具、胴の修理、小鼓胴、太鼓用バチの購入
実施効果 附締太鼓の皮を4枚購入、それにかかる金具・胴の修理と小鼓胴、太鼓用バチを購入することができ、佐原囃子の演奏を伝承していく活動が可能となった。
今後の目標など 地域の方との交流行事に参加し演奏することも可能になったので、香取市文協祭、香取市民文化祭等に積極的に参加して、地域の伝統文化継承に繋げる。また、部員たちの演奏技術の向上や郷土愛、豊かな心の育成を図っていきたい。

3.香取市立佐原小学校(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 郷土芸能部の楽器及び備品新規購入
実施効果 本年度も7月に佐原大祭夏祭り、 10月に香取市佐原区の音楽発表会をはじめ、運動会ふるさとフェスタ等で、演奏を披露し、部員の意欲の向上ばかりでなく、保護者、地域住民等にも感動を与え、郷土文化の継承にも一役かっている。篠笛を新調したことで、より多くの部員に篠笛を貸し出すことができるとともに、破損してしまった時の対応もスムー ズにできるようになった。また、附締太鼓の皮とバチを購入したことにより、道具を大切にしようという意識だけでなく演奏するときの音の質についての意識も高まった。
今後の目標など 篠笛の数が増えたため、今までよりも多くの児童が篠笛に親しむ機会を増やすことができる 。多くの和楽器を経験し演奏することで、技術を磨いていく。そして、郷士芸能部の活動をさらに推進して、地域の伝統文化継承につなげるとともに、子どもたちの郷土愛、豊かな心を育成していく。

4.佐原アカデミア(東京都)

助成事業名日本遺産・重要伝伝統的建造物群保存地区内での都内大学や千葉大学等と佐原地域の連携事業
事業内容 日本遺産・重要伝統的建造物群保存地区に指定されている佐原地域で、まち全体をキャンパスとして、地域と大学との連携事業を展開した。地域がこれまで培ってきた地域の伝統文化を中心にしたまちづくりが持続可能な環境を整えるために、町全体で学ぶ場の提供と、地域と交流しながら学ぶ環境を提供した。
実施効果 大学との連携を深め、学生と地域の関係人口を育んでいくことで、町衆との交流が深まり、佐原に深く携わってくれる人材が育成されることが期待できる。
今後の目標など インターンシップ・キャリアチャレンジ・ゼミ研修、大学の授業での取り組みなどを推進することで、座学では得られない、現場で実践者の講義を体験しながら、感性もふくめて生きたまちづくりを学ぶ事業を展開する。このことによる関係人口の育成に真摯に取り組んでいくことで、地域の持続可能性を追求していく。

5.ぐらもくらぶ(千葉県船橋市)

助成事業名歴史的建造物活用事業(郷土記録映像鑑賞会)
事業内容 本年度は松光田雅氏撮影の未公開映像『佐原30年』と2019年12月13日に公開された活動写真弁士(無声映画における映画説明者)をテーマとした映画『カツベン!』(周防正行監督作品)によって全国的に脚光を浴びた「無声映画の再現上映」を行なった。
実施効果 佐原地区では初めての弁士と和洋合奏による迫力ある上映は充実したものとなり、「弁士の話芸に感心した」「即興で行われるピアノ・三味線・打楽器の演奏が素晴らしかった」「これが無料とは勿体ない」など、お越しになられた皆様から大変好評だった。郷土の未公開秘蔵映像と共に、「無声映画とは」と言う目的も地元の皆様に浸透してきていると感じた。
今後の目標など 2020年度は残念ながら新型コロナウイルスの影響で、かなり活動が制限されるが、引き続き与倉屋大土蔵を使用して「郷土映像の公開」「活動弁士や落語などの話芸の上演」「音楽作品の収録(録音)」などを計画している。特に、東京オリンピックが来年催開されるので、2020年度 (2021年初頭)には前回の東京オリンピックの聖火リレーの記録映像をメインに上映したいと考えている。

6.食文化研究会(千葉県流山市)

助成事業名伝統文化などの地域資源を活用した交流事業
事業内容 歴史的建造物を活用して、参加者と交流しながら日本の伝統芸能である狂言として、大蔵流狂言「狂言にふれてみよう」を開催した。参加者に狂言の歴史、背景、見方のポイント、演目の紹介をわかりやすく解説しながら演ずることで、演者と会場が一体となって日本古来の伝統芸能を楽しむことができた。また地元の結いの会と連携して、藤高理恵子演奏の琵琶のタベを開催したほか、地元伝統文化である佐原囃子等のPRを行った。
実施効果 伝統文化自体が有効な集客のツールとして育んでいくためにも、多くの関係者の参加、協力を得て実行委員会方式で行っている。今度のまちづくりの担い手育成にもつなげていくことで、持続可能な地域づくりの一翼を担っていくことも地域活性化のためには重要である。文化的活動自体を観光資源として磨き上げ一層の集客に貢献することで、来街者の少ない時期の解消に取り組んでいく。また日本文化に直接触れることで、地域の伝統や文化への意識を高めることにつながる。
今後の目標など 様々な日本文化や地域の伝統文化や芸術に触れる場を作り、多くの人々に佐原は常に「文化に触れることのできるまち」としてのイメージを持っていただけるようにするとともに、地域に本物の伝統や文化に触れる場を作っていく。

7.北総四都市江戸紀行活用協議会(千葉県千葉市)

助成事業名歴史的建造物を活用した日本遺産啓発にかかるフォーラム開催事業
事業内容 日本遺産に関連して、3月1日、同21日に【香取市佐原会場】と【銚子会場】で、それぞれフォーラム、講演会を開催する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため集客事業は行わずに、主たる内容を調査研究等に換えることで、以降の事業につなげることとした。
実施効果 【佐原会場】
北総四都市江戸紀行を地域の活性化につなげていく考え方と、地形・自然・産業・伝統・共同体などの総称である「テリトーリオ」という視点で佐原を研究していくことは大いに目的を共有するものであり、今後の交流にも期待することができる。
【銚子会場】
「銚子みなと地区」内に所在する北総四都市江戸紀行の構成文化財である旧西廣家住宅及び川口神社等には、石造物をはじめとする江戸の歴史を伝える文化財が多数所在していることを確認することができた。これらの資料を本地区内のまち歩きルートに取り込み、さらに収集した写真や絵はがきなどを補足資料として使用することが可能となった。
今後の目標など 本事業の調査成果や把握した資料を活用し、研究を進めるとともに情報発信などに取り組むことで、日本遺産の周知、認知度の向上をはかる。更にそれぞれの4都市の歴史や文化など、地域の魅力を発信して集客に繋げ、地域経済の活性化に貢献する。

8.堤 輝彦(千葉県香取市)

助成事業名佐原の歴史的文化資料伝承事業
事業内容 郷土「佐原」について、太古の昔から今日までの長い間、その過ぎし時の様子と、その時々に生じた事柄などについて、出来るだけの資料を参考にし、そして後編に「資料集」として根拠となる絵や写真・古文書などを示し、それを基に本を作成。
実施効果 『ふるさと「佐原村」"「佐原村」の歴史について"』, の本を昨年12月に作成したところ、周囲の人たちの紹介や口伝えなどもあってこの本のことが広まり、そして多くの方々に読んでもらうことができ、また、皆さんに"佐原の歴史"について、より興味を持ち親しんでいただくことができた。
今後の目標など 今後とも調査補正し増補して、皆さんに愛読していただければと考えています。

9.プラットフォーム佐原(千葉県香取市)

助成事業名伝統文化を活かした情報発信及び文化交流の推進事業
事業内容 国の重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産登録の佐原の大祭、日本遺産の歴史的町並み(国の重要伝統的建造物群保存地区選定)、旧官幣大社の香取神宮、日本三大厄除大師の観福寺、伊能忠敬翁の遺品など、文化的資源の情報発信を継続的に推進することで、伝統文化の伝承や市民活動団体等の様々な活動を間接的に支援した。
実施効果 フェィスブック運営、佐原応援団への手作り絵葉書やDVD の発送、イベント情報の発信をきめ細やかに行ったことで、応援団が更に周辺への情報発信へとつないでくれる関係性(ゆるやかなネットワーク)が構築され、佐原の伝統文化を活用した様々な活動や事業が展開される下支えを行うことができた。
今後の目標など 大学生の研修を受け入れている団体等との連携により、佐原の伝統・文化を理解してもらい、将来的な佐原の応援団となってもらうための様々な活動や事業が展開される下支えを行うことで、更なる佐原のまちの活性化に向けて努力していく。

10.地域資源活用研究会(東京都)

助成事業名伝統文化などの地域資源を活用した文化交流事業
事業内容 江戸優り佐原文化芸術祭実行委員会と共催で11月1日~23日の間江戸優り佐原文化芸術祭を開催した。令和1年12月9日には町中の公会堂で茶会を、2月は書道体験を行った。また令和2年1月に開催される日本の祭りに出場する佐原囃子や手踊りのPRのための看板を作成したほか、文化祭期間中日本遺産のPRも行った。
実施効果 文化イベント等を開催し、地域資源に更に付加価値を創出することで、来街者と地域の文化交流を推進することができた。歴史や伝統・文化を体感できる空間での音楽会、お茶会などを介して、芸術家と地域住民、更に来外者との交流を図ることで、伝統文化の継続が地域を持続させていく上で重要であることを確認しあう機会となった。また2020オリンピック・パラリンピックを来年に控え、この機を捉え文化プログラムの充実を図っていく一助となることができた。
今後の目標など 地域資源に一層磨きをかけていくことを、地域の様々なまちづくり団体や、地元学校と連携・協力して行うことで、地域の誇りの醸成やシビックプライドの醸成につなげていきたい。また来街者との文化的交流を図り、何度も訪れていただく関係性を築いていきたい。

11.佐原の大祭 全国展開実行委員会山車舞踊部会(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子の演奏に合わせた、手踊りの伝承と披露
事業内容 東京ドームで開催される「ふるさと祭り東京」において、今年度は1月10日から19日まで10日間開催され、今回も、お祭り広場での出演が可能となり当会では、35名の踊り手が出演。また、例年出演しているふるさとステージでの披露も行いました。
実施効果 佐原の大祭が東京ドームで定着しつつあり、今年度は最終土曜日という一番出演希望のおおい日に出演できました。このことは東京ドームでの佐原の大祭にかかる評価が高くなったからと思料されます。今回一部の演目に長唄を導入したことで、佐原音頭、佐原小唄の歌詞を手踊りと併せて披露することができ、佐原の出演内容全体の格調が高くなったと評価されました。
今後の目標など 佐原の大祭などの伝統文化など地域の魅力を発信し、更なる集客に繋げ地域経済の活性化に貢献する。

12.日本かき氷協会(東京都)

助成事業名地域の伝統文化を活用した事業
事業内容 新型コロナウィルスの影響により中止
実施効果 新型コロナウィルスの影響により中止
今後の目標など 与倉土蔵の中で各地のかき氷と佐原のかき氷のお店が集まり夏の初めに水の都佐原で食うかき氷。かき氷以外に花氷や氷彫刻を見ていただき涼を感じていただき、音楽など芸能も楽しんでいただきたいと考えております。

13.特定非営利活動法人まちおこし佐原の大祭振興協会(千葉県香取市)

助成事業名佐原大祭PR活動事業
事業内容 佐原の大祭秋祭り時にお祭り広場に舞台を設置し、佐原囃子と手踊りを披露するための舞台を整備した。
実施効果 今年度は、台風19号により大祭が開催できなかった。
今後の目標など 佐原の大祭時、お祭り広場での伝統芸能の披露を行うことで、佐原の大祭に訪れた観光客に佐原の大祭をPRする。参加する下座や踊り手に披露の場を創出することで、技術の向上を図るとともに、担い手の育成に貢献し、地域の誇りを醸成する。