助成先事業実績

2018年度 助成先の事業実績

1.成田市立八生小学校(千葉県印西市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 小鼓の革及び調べ緒について、消耗並びに経年劣化により使用できないものが増えており、今年度小鼓革5組と小鼓調べ5組を新調し、児童の活動の更なる活性化と佐原囃子を通じた地域との繋がりを大切にするよう図った。
実施効果 今年度小鼓革5組と小鼓鼓調べ5掛を新調したことにより、児童の演奏や踊りを披露することへの意欲が今まで以上に高まり、活性化が図られた。
またその成果で、今年度は二部会音楽発表会において推薦され、児童が目標としていた印旛地区小中音楽発表会で演奏と踊りを発表することができた。また、保護者の方や地域の方々からも好評を得ている。
今後の目標など 今まで行っていた披露の機会(運動会、地域の方との交流行事「いきいき大銀杏の会」や「地域の施設訪問」「音楽発表会」)に加え、更なる発表の機会を増やせるように図っていきたいと考えています。

2.香取市立佐原中学校(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 演奏に使用する楽器、及び楽器の部品交換
付締め太鼓の皮の張り替え
小鼓の購入
大太鼓の修理、皮の張り替え
実施効果 付締め太鼓の予備の皮を準備できたことや、樹脂の小鼓から皮の小鼓にできたことで、生徒の取り組む姿勢も向上できたと共に、必要な楽器を一通り揃えることができ、音色も格段の向上が見られました。

3.香取市立佐原小学校(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 郷土芸能部の楽器及び備品新規購入
実施効果 7月に佐原大祭夏祭り、10月に香取市佐原区の音楽発表会をはじめ、運動会、ふるさとフェスタ等で演奏を披露し、部員の意欲の向上ばかりでなく、保護者、地域住民等にも感動を与え、郷土文化の継承にも一役かっている。小鼓や小鼓の調べを新調したことで、曲を聴かせるだけでなく、魅せるという意識も高めることができた。また、道具搬入の際に道具が傷つかないように気をつけていた点についても、カバーを購入したことでより道具を大切にしようという意識が高まった。
今後の目標など 小鼓の数が増えたため、今までよりも多くの児童が小鼓に親しむ機会を増やすことができる。多くの和楽器を経験し演奏することで、技術を磨いていく。演奏依頼に応えたり、郷土芸能部の活動を推進して、地域の伝統文化継承に繋げるとともに、子供達の郷土愛、豊かな心を育成していく。

4.香取市小見川中央小学校(千葉県香取市)

助成事業名郷土芸能楽器整備事業
事業内容 小見川中央小学校郷土芸能部として、地区の音楽会や行事等に多数参加をしているが、小鼓や附締太鼓の皮が劣化し、よい音での演奏とは言えない状況であったため新しく購入させていただいた。
実施効果 新しく小鼓や附締太鼓を購入したことでよい音が響くようになり、子供達は喜び、練習にも意欲的に取り組むだろうと考える。
今後の目標など これからも郷土芸能部として、地区の音楽会や行事等に多数参加をしていくとともに、伝統芸能の継承を図っていきたい。

5.八鶴亭(千葉県東金市)

助成事業名歴史的建造物整備事業
事業内容 建物の老朽化に伴う修繕として
①八鶴亭一階の廊下窓隙間及び鍵の修繕工事
②三階居室修繕工事(畳交換、壁解体補修、襖、障子修繕他)を実施しました。
実施効果 修繕により
①一階居室から廊下越しに見る風景も素晴らしいとお客様に好評をいただいております。
②3階居室の窓からは北西眼下に八鶴湖を見おろし、反対側の南東には東金市内を見下ろせる絶好の景色を堪能できる素晴らしい部屋になり、国登録有形文化財八鶴亭の大きな売りとなりました。
今後の目標など 八鶴亭の建物も東日本大震災により被害を受け修繕が必要な個所が多くあります。そのうちのーつとして、本館から大浴場・ビリヤード場へ の渡り廊下がゆがみ安全を考慮し通行を禁止させていただいております。渡り廊下の補強や浴槽の水漏れなどを改修し八鶴亭の個室を利用し歴史を感じられる寛ぎをお客様に提供できるようにしたいと考えます。

6.佐原アカデミア(東京都)

助成事業名大学と佐原地域の連携事業
事業内容 日本遺産・重要伝統的建造群保存地区に指定されている佐原地域で、まち全体をキャンパスとして、地域と大学との連携事業を展開した。
地域がこれまで培ってきた伝統文化を中心にしたまちづくりが持続可能な環境を整えるために、町全体で学ぶ場と、地域と交流しながら学ぶ環境を提供した。具体的には、法政大学・津田塾大学・千葉大学・亜細亜大学等との連携授業等を展開した。
実施効果 大学との連携を深め、学生と地域の関係人口を育んでいくことで、町衆との交流が深まり、佐原に深く携わってくれる人材が育成されることが期待できる。
今後の目標など インターンシップ・キャリアチャレンジ・ゼミ研修、大学の授業での取り組みなどを推進することで、座学では得られない、現場で実践者の講義を体験しながら、感性も含めて生きたまちづくりを学ぶ事業を展開する。このことによる関係人口の育成に真摯に取り組んでいくことで、地域の持続可能性を追求していく。

7.ぐらもくらぶ(千葉県船橋市)

助成事業名歴史的建造物活用事業(郷土記録映像鑑賞会)
事業内容 本活動においては佐原で写真店を営んでいた故・松田光雅氏が16mmフィルムで昭和11年より多年にわたり撮影した膨大な記録映像、さらに香取市を口ケ地とした映画作品を、文化財としての建造物である与倉屋大土蔵を会場として使用し、国内外で活躍する活動弁士の片岡一郎氏の語りや生演奏を付して上映し、県の豊かな文化を現代の観客に分り易く提示、地域文化への理解促進と再評価を促してゆくことを目的とします。
実施効果 4月22日は『映像で見る「昭和」「香取」「佐原」』と銘打ち、松田氏の佐原記録映像とアトラクションとしての弁士・楽士付き無声映画上映を行い、11月25日は『映画の中の佐原「峠を渡る若い風」上映&トーク』と銘打ち、佐原にてロケがなされた日活映画『峠を渡る若い風』を日活協力のもと上映し、更に主演女優の清水まゆみさんに登壇いただきロケについての想い出話をしていただきました。今まで秘蔵されていた映像を市民の方に観ていただき、「過去の懐かしい記憶がよみがえった」「やはり映画が懐かしい」「今はない佐原の風景に浸れた」と好評でした。
今後の目標など この度公開された佐原に関する記録映像は保存されているもののうち、およそ3割程度であるため、残りの映像を公開するイベントを令和元年度も開催したいと思います。
加えて、今年度に国立映画アーカイブ保存の90年前の映画素材(作品名「忠次旅日記」)を和洋合奏団と共に、歴史的建造物である与倉屋大土蔵にての上映を10月20日に計画しております。

8.北総四都市江戸紀行活用協議会(千葉県千葉市)

助成事業名歴史的建造物活用事業(フォーラム開催)
事業内容 平成30年3月9日(土)に日本一の広さの蔵歴史的建造物である与倉屋大土を会場として、日本遺産北総四都市江戸紀行佐原「江戸優り」フォーラムを法政大学江戸東京研究センターと共催で開催した。
江戸東京学の第一人者である法政大学総長田中優子氏に「江戸はネットワーク」をテーマにした基調講演及び、地元郷史家等の佐原をテーマとしたリレー講義「江戸優りと伊能忠敬の地域経営」 並びに「江戸優り」の示唆とまちの未来と題したトーク・セッションを開催した。
実施効果 当日は200名を超える参加者があり、日本遺産及び利根川舟運を基盤とした佐原のまちづくりの変遷について理解を深めた。
北総四都市が江戸を支えたまちとして、日本遺産として認定されている意味合いを発信することができた。
四都市の関係者が連携協力の下に本フォーラムを開催することができた。また正に北総四都市江戸紀行の生き方を研鎖し地域の活性化につなげていく考え方と江戸東京学の研究とは大いに目的を共有するものであり、今後の交流も期待できる。
今後の目標など 日本遺産の啓発をはかることで、更にそれぞれの四都市の歴史や文化など、地域の魅力を発信・集客に繋げ地域経済の活性化に貢献する。

9.特定非営利活動法人 千葉自然学校(千葉県袖ヶ浦市)

助成事業名伝統的建造物整備事業
事業内容 1. 長屋門茅葺屋根の一部補修
2. 土蔵の庇の取り換え、外壁の補修
3. 茅の刈り取り保存と茅山の保全作業
4. 土蔵改修プロジェクトの実施
実施効果 天候にかかわらず体験活動ができる長屋門の整備と、加工品や備品を安心・安全・適切に保管できる場の整備ができた。あわせて仕事が少なく、職人が激減している茅葺職人、漆喰塗職人の活躍の場ができ技術の継承ができた。茅の保管、茅山の保全も実施することができた。
土蔵改修プロジェクトの実施により、労力ボランティアや補修費寄付者の協力が得られ、無事長屋門屋根一部と土蔵の壁の補修ができた。
今後の目標など 分棟型古民家の「ろくすけ」を拠点とした地域連携イベント等を開催して地域の活性化につなげてゆくとともに、当法人の活動及び運営に寄与する施設として活用していく。あわせて、古民家や茅山を維持補修してゆくことで技術の保全・伝承にも寄与して行きたいと考えている。

10.佐原の大祭 全国展開実行委員会
山車舞踊部会(千葉県香取市)

助成事業名佐原山車舞踊PR活動事業
事業内容 1月11日から20日まで10日間開催された「ふるさと祭り東京」に32名の踊り手が出演し、ふるさとステージで披露をしました。今回は、小中高生の参加が多く皆さん元気に演舞を披露し、楽しい佐原の大祭がPRできました。
実施効果 佐原の大祭が全国に知れ渡ること、佐原の文化・芸能を守り伝承していくという取り組みにおいて、毎年約40万人の来場者がある「ふるさと祭り東京」でのPR効果は大きいと考えています。
今後の目標など 今後も佐原の大祭時や各種イベント等で手踊りを披露し、佐原の知名度アップを図り、また佐原の文化・伝統の継承を次世代に繋げるため若手の育成に取り組みたいと思います。