助成先事業実績

2016年度 助成先の事業実績

1.香取市立佐原中学校(千葉県香取市)

助成事業名郷土芸能部備品整備事業
事業内容 今回の助成により、新しい大太鼓を購入することができ、ほぼ毎日行っている郷土芸能部の活動に生徒たちが意欲的に練習することができた。

本年度は、3年生を送る会での郷土芸能部の活動発表時、さわら雛船春祭りにおいて大太鼓を使っての演奏を行った。
本校の運動会でも、「郷土芸能部」のお囃子で参加する種目を例年行っているので、次回運動会においても、たくさんの保護者や地域の方々の前で演奏を披露できる。

市内及び市外での行事への参加により、佐原の伝統芸能を広めていくとともに、後継者(後輩や次世代)の増加に寄与すべく、活動していきたい。
さらに、佐原の「山車行事」がユネスコ無形文化遺産に登録され全国的に有名になるだけでなく、外国人観光客にも受け入れられ、国内外問わず多くの人たちが佐原を知り、佐原の発展に貢献するような活動をする人間の育成に努めたい。

2.久賀小学校(千葉県多古町)

助成事業名郷土芸能クラブ楽器整備事業
事業内容 郷土芸能クラブ活動のための必要楽器を購入した。

昨年度まで地域の方のご好意によりお借りしていた楽器が購入したことにより、今年度からは本校所有のものとして、郷土芸能クラブの活動で使用できることとなった。

楽器が学校にあることで、児童も遠慮なく使用できるようになり、クラブでの積極的活用や、集会等での演奏発表の際に役立てたいと考える。

3.地域資源活用研究会(東京都)

助成事業名佐原の歴史的文化資料保存事業
事業内容 市内に散逸している資料の中で佐原の大祭に関するものについて、誰が保管しているのか調査を行った。
資料の形状が、古文書・コピー・写真切り抜き・ポスター・冊子類など多種にわたっており、移送して整理ができる場所の確保と、次の段階では電子媒体への保管も考慮する必要があることから、佐原印刷(株)の会議室等を作業場所及び保管場所として借り上げることにした。

専門家から、まちにとって地味だが大切な事業なので持続的に取り組んでいくべきなどの意見などがよせられ、専門家から保存の形態等について専門的なアドバイスや支援が得られる体制が整いつつあり、今後の作業において特に重要な手がかりが得られた。また、今後電子媒体での保存方法等連携して取り組んでいく環境を整えることができた。

佐原の歴史・文化的資料を保存・保管し、将来公開できる郷土資料館的空間で市内の人たちに公開できるようにしたい。

4.佐原アカデミア(東京都)

助成事業名歴史的建造物活用事業(研修会)
事業内容
  1. 人材育成の研修として「佐原フィールドワーク」の実施
  2. 歴史的建造物を活用した佐原文化芸術祭の開催
  3. 専門家の講師を招いての和綴じの講習会の実施
  4. 歴史的建造物を活用した写真展の開催

「佐原フィールドワーク」では佐原の魅力を発信するWebコンテンツをまとめ、魅力を知る人材の育成ができた。
芸術祭ではパフォーマンスや作品作りに感動の声があがっており、和綴じ体験は普段体験できない貴重な文化に触れることができ、どれも好評だった。
写真展では貴重な写真が数多く展示され、見入っているお客さんが多かった。

大学生と地元高校生による佐原の研究活動を通して佐原のサポーターの育成、佐原学研修会の実施で知識を深めるとともに、文化芸術祭の開催等、文化に親しむ機会を実施し、江戸優り佐原の魅力を広く発信していきたい。

5.ちば自治体法務研究会(千葉県君津市)

助成事業名歴史的建造物活用事業(文化交流)
事業内容 平成28年11月5日に、日本遺産であり、関東初の重要伝統的建造物群保存地区の蔵を活用して、「文化とまちづくり」と題した『江戸優り佐原文化芸術祭・関東自治体学フオーラムin佐原』で、佐原の山車行事や佐原囃子と手踊の披露、分科会を開催した。

関東周辺から約200人が参加し、ユネスコ無形文化遺産に登録予定の多くの文化があるまちであることについてPRを行うことができた。多くの参加者はまた佐原を訪れたいと表明しており、リピーター創出の一端を担うことができ、地域としても郷土への誇りを醸成することができた。

今後も地方自治と文化などの研究や発表の場を作り、様々な人々との交流や意見交換の場、学会などの開催に貢献し、地域を担う人材育成に取り組んでいきたい。

6.千葉自然学校(千葉県袖ヶ浦市)

助成事業名歴史的建造物保存のための補修事業
事業内容
  1. 12月7日~12月22日 茅の刈り取りと茅山の保全作業を行った。(作業参加者延べ132名)
  2. 1月12日~2月28日 茅葺屋根の葺き替え
    2月7日には流山高校農業学科の生徒・職員24名が茅葺き体験を行った。(作業参加者延べ72名)
  3. 「歴史的建物の保存と活用」の申請
    これにより、今後の保全・活用に建築士の指導・助言が無料で受けられるようになる予定である。

助成をうけ、高校生、都市部シニア、地元住民、職人及び千葉自然学校スタッフの連携協働により、古民家裏側の屋根をふき替えることができた。地元にわずかに残されていた茅山で茅を確保し、大勢の協働で古民家の寿命を延ばし、資源を活かし循環して暮らす暮らしの大切さや知恵を伝えてゆく場が保全できた。

今後は消防法等の条件を整備して、簡易宿泊所の許可を取得し、子どもたちから高齢者まで多世代が集い交流し活動する場、環境を保全し、地域活性につながる拠点として活用してゆく。

7.東関戸連中(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用楽器整備事業
事業内容 継続的に安定した無形文化財(佐原囃子)の保存及び伝承を図るため、演奏にかかる楽器(大鼓・附締太鼓胴・附締太鼓金具・附締太鼓の皮・太鼓用四本柱台)の整備を行った。

新たに楽器を整備したことにより、会員一同、無形文化財(佐原囃子)の保存及び伝承に意欲を燃やしている。今後、地域の財産である「佐原囃子」を後世に引き継いでいきたい。

8.佐原の大祭全国展開実行委員会 佐原囃子部会(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子PR活動事業
事業内容 11月に開催された「佐原文化芸術祭」でアトラクションとして佐原囃子と手踊りを披露した。また、約50年ぶりとなるJR千葉駅新駅舎開業に併せた記念イベントに佐原囃子と手踊りを披露し、佐原の大祭のPRを行った。

佐原が歴史や文化を大切に育んできた江戸優りの地域であることを全国にPRしていくためには、佐原囃子の音色と共に、山車文化を発信していくことが重要。今回、各イベントに出演し佐原の知名度を高めていき、更なる研鑽や担い手の育成を行うことができた。

今後も佐原の大祭時や各種イベント等で手踊りを披露し、佐原の知名度アップを図る。また、佐原の文化・伝統の継承を次世代に繋げるため、若手の育成に取り組む。

9.佐原の大祭全国展開実行委員会 山車舞踊部会(千葉県香取市)

助成事業名佐原囃子用衣装整備事業
事業内容 ユネスコ世界無形文化遺産登録及び2020年東京オリンピック・パラリンピックでの外国人観光客誘致に向けた活動を実施し、佐原の大祭 (夏・秋)では、特設ステージにて手踊りの披露を行い、11月にはJR千葉駅新駅舎開業記念イベントの「ちば大祭典」で、佐原の大祭のPRを行った。また29年1月に東京ドームで開催された「ふるさと祭り東京」でも佐原囃子に併せて手踊りの披露を行った。各イベント等に出演するために衣装を整え、PR活動に努めた。

佐原の大祭時には、手踊りの指導や衣装等を整え、祭りに華を添えることで訪れた大勢の観客にも大変喜んで頂いた。
また、毎年約40万人の来場者がある東京ドームでの「ふるさと祭り」でのPR 効果は大きく、佐原の大祭の知名度向上が図れた。

今後も佐原の大祭時や各種イベント等で手踊りを披露し、佐原の知名度アップを図り、また佐原の文化・伝統の継承を次世代に繋げるため若手の育成に取り組みたい。