設立の趣意

 水郷筑波国定公園の表玄関口である佐原は、古社香取神宮がある歴史の街であり、豊かな自然に囲まれた水の郷です。精巧な日本地図を作製した伊能忠敬を輩出した佐原は、町を東西に二分する小野川周辺(利根川の支流)には、河岸問屋や醸造など商工業者が軒を連ね、その賑わいぶりは「江戸優り」と言われる程でした。今でも小野川周辺には歴史的な建造物がそこかしこに建ち、江戸風情の景観を残しており、1996年には国選定「重要伝統的建造物群保存地域」に指定されています。

 また、佐原を代表する文化である「佐原の大祭」は、2004年に佐原囃子とともに国指定「重要無形民俗文化財」に指定されています。佐原囃子は祭礼時に山車に乗演し、13~15人の下座連が一定のならわしによって奏でる日本を代表する囃子です。

 このような伝統文化豊かな地方も、周辺の都市化の波にあらわれ過疎化の一途をたどっており、将来を展望したまちづくりが大きな課題となっています。活性化には地域文化財を資源とした町おこしが重要であり、そのためには地域文化に関する幼年期からの教育や地域文化財の紹介等を地道に継続していく事が大切です。

 豊かな文化の中で育まれてきた者として、地域文化財保護活動をとおして地域の振興、広くは観光日本の振興に寄与したいと思います。

【募集対象地域】千葉県全域

一般財団法人小森文化財団